2020/12/24 18:28

クリシュナ神と、
その最高の恋人ラーダー
のふたりが一緒にある事を
ラーダークリシュナ
と呼びます。

私の修行するバウルの道では
このふたりの再会と結びつきは
行者の内なる融和の
象徴でもあります。

至高の存在とされ、
この世界で知らない事は無い
はずのクリシュナ神ですが
ラーダーのクリシュナへの愛だけは
その無限の大きさ、深さゆえに
体験することが叶わないほどで

だからこそ、数多の
クリシュナを愛する女性たちの中で
ラーダーが最高の恋人とされ
クリシュナの愛の師ともされるのです。

天竺画のグッズを作ろう、
と思い立った時に、
自然と最初に取り組んだのは
このラーダークリシュナでした。


今年描いたばかりの画ですが、
元々は、7年ほど前に
水彩画で描いた、小さな画があって

このリメイクをしたいなと
ずっと思ってきました。

画というものは、
とにかく見て、向き合うものだ
と私は思っています。

展覧会などに行った時、
私はとにかく、観ます。
その観方は、ちょっと文字では
説明できません。
技法とか画材とか、そんな事は
下手すると最後まで忘れています。
(そしてその観方で、だいたい
画を描く人間だとバレます)

しかし今の、特に日本の住環境では
誰もが手軽に画を楽しむ
という訳にはいかないし
(最近の私は、小さい画が
どんどん描けなくなっているし)

昨今の世界情勢で、
展示会もしづらくなりました。

私も生活がありますし、
大切に描いたものだから
ポイポイ描いた画を
あげる訳にもいきません。

グッズ展開をするというのは、
もちろんとても現実的な、
経済的な要求とか、そういう事も
明確にある訳ですが

なんというか私は、
自分の画に、もう少しチャンスを
あげたくなったのです。

生活に必要なものを作れる
職人に、ずっと憧れと共に
ある種の劣等感を持っていて

それにはとても及ばないけれど
少しそれに近い事を、
このグッズ展開で
私の画も、できるんじゃないか
と思っています。

ひと月に一度のペースで、
少しずつグッズの種類を増やして
展開を広げていきたい
と思います。
次はたぶん、カーリークリシュナか
ドゥルガー女神かな。

ラーダークリシュナは
単に恋人同士とか
他者との愛の象徴ではなく

人ひとりの内側にある、
葛藤や痛めつけ合いが
溶け合って流れたところにある
内なる平和の象徴なのです。